【ラベンダーの育て方】北海道での育て方

こんにちは!
今回ラベンダーを北海道で「種からの育て方」「病害虫対策」から「収穫方法」までをご紹介いたします。

ラベンダーは、紫色の花と独特の芳香を持つハーブです。リラックス効果や不眠改善に効果的とされ、アロマセラピーに広く用いられます。
乾燥させた花はハーブティー、ポプリ、バスソルトとして利用され、心身を落ち着かせるのに役立ちます。耐寒性にも優れており比較的簡単に育てる事ができます。
そんなラベンダーを育てる方法をご紹介させて頂きます。

北海道でラベンダーを露地栽培する場合、冷涼な気候を利用して美しい花を育てることができます。以下に、露地での育て方についてのポイントを紹介します。

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苗づくり(種から苗を作る方法)

種の前処理

  • ラベンダーの種の発芽を促進するために、蒔く前に「冷蔵庫で約4週間程保管する」(低温処理)ことが必要です。これは種に自然な冬の条件に模倣させることで、発芽の準備をさせるための準備です。

種まき

  • 軽く湿らせた種まき用土をポットやトレイに入れます。ラベンダーの種は光を必要とするため、土の上に軽くまき、あまり覆わないようにします。
  • 温室カバーやラップでポットを覆い、湿度を保ちます。

発芽条件

  • 種をまいたポットを温かく、光の良い場所に置きます。直射日光は避け、明るい間接光の下が理想的です。「発芽適温は約18-24℃」です。
  • 土を均一に湿らせた状態に保ちますが、過湿にならないように注意します。発芽には「2週間-1ヶ月」かかります。
  • 発芽後は温室カバーまたはプラスチックラップを取り除きます。

苗の管理

  • 発芽した苗が成長し、本葉が2-3枚になったら、個別のポットに植え替えます。
  • 強い日光に徐々に慣らすために、徐々に苗を屋外に出して日光浴させる時間を増やしていきます。

定植

  • 苗が十分に成長したら、庭やプランターに定植します。植え付けの際は、植物間に30-45cmのスペースを空けて日当たりが良い場所に植えてください。

育て方(露地)

植付時期

  • 北海道では、霜が降りる心配がなくなった「5月下旬から6月初旬」が植え付けの適期です。

土づくり

  • ラベンダーは水はけが良く石灰質の土壌を好みます。粘土質の土壌の場合は、砂や腐葉土を混ぜて改良しましょう。
  • 土壌のpH値が中性から弱アルカリ性(pH 6.5-7.5)であることが望ましいです。

植え付け

  • 株間は40cm-60cm程度空けて植えます。混み合うと風通しが悪くなり、病気の原因になります。
  • 根鉢を崩さないように注意しながら、植え穴に根を広げて植え付けます。土をかぶせて、しっかりと水やりをしましょう。

水やり

  • 植え付け直後は定期的に水やりを行いますが、根付いた後は乾燥気味に管理するのがポイントです。
  • 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、水はけが悪いと根腐れの原因になるので注意が必要です。

肥料

  • ラベンダーは肥料をあまり必要としませんが、生育期の初めに緩効性の化成肥料や有機肥料を少量施すと良いでしょう。

おすすめの肥料

剪定

  • 春と秋に軽く剪定を行い、植物の形を整え、風通しと日光の当たり方を良くします。
  • 花が終わった後には、枯れた花を取り除くことで次の花芽の発生を促します。

冬季の管理

  • 冬の対策: ラベンダーは耐寒性に優れているため、植えたままで冬越しができます。秋に剪定を行うと形が整いバランス良く育てる事ができます。

育て方(プランター)

プランター選び

  • サイズ: ラベンダーは根が広がるため、深さと幅が十分にあるプランターを選びましょう。おすすめは5号‐6号鉢です。

土の準備

  • 排水性と通気性: ラベンダーは乾燥した環境を好むため、排水性と通気性の良い土壌が必要です。市販のサボテン用土や多肉植物用土が適しています。さらにパーライトや砂を混ぜて、土の質を改善することも有効です。

おすすめの土


植付時期・水やり・日当たり

  • 時期:霜が降りる心配がなくなった「5月下旬-6月初旬」が最適です。
  • 植え方: ラベンダーは根が広がるため、苗の間隔は広くとりましょう。
  • 水やり: 土の表面が乾いたら水やりをしますが、過湿には注意が必要です。乾燥気味で育てると酔いです。」
  • 日当たり: ラベンダーは日光を好む植物です。プランターを日当たりの良い場所に置くこと良いです。1日に6時間以上の直射日光が理想的です。

冬季の管理

  • 冬の対策: ラベンダーは耐寒性に優れていますがプランターで育てる場合は「根が凍結する恐れ」があるため、可能であれば、屋内に移動させるか、保温材でプランターを包むなどの対策が必要です。雪に埋めて防寒する方法も有効です。

病害虫対策

ラベンダーは比較的病害虫に強い植物ですが、まれの病気や害虫が発生することがあります。通気性が良く、水はけが良い土壌で育てる事で予防になります。

害虫

  • アブラムシ: 若葉や新芽に群がり、植物の汁を吸い取ります。アブラムシが見つかった場合、早期に手で取り除くか、水で洗い流すことが効果的です。重度の感染の場合は、適切な殺虫剤を使用します。
  • ハダニ: 葉に細かい白い斑点を残し、葉が黄色くなって枯れることがあります。ハダニは乾燥した環境を好むため、乾燥を好むラベンダーを育てる時に発生する可能性があります。ハダニが確認された場合は、殺虫剤を使用します。

おすすめの殺虫剤

ベニカ マイルドスプレー 420ml アブラムシ類 コナジラミ類 ハダニ類駆除 うどんこ病対策

病気

  • 根腐れ: 過剰な水やりや水はけが悪い土壌で起こります。土の水はけを改善し、水やりは土が乾いたら行うようにします。既に発生している場合は、感染した部分を取り除き、必要に応じて健康な部分を再植え付けすることが重要です。
  • うどんこ病:葉に白い粉を吹いたような斑点が現れます。感染初期には感染した葉を取り除き、適切な殺菌剤を使用することで管理できます。予防としては、通気性を良くすることが重要です。

おすすめの殺菌剤


ベニカ マイルドスプレー 420ml アブラムシ類 コナジラミ類 ハダニ類駆除 うどんこ病対策

収穫方法

収穫のタイミング

  • ラベンダーは「花が完全に開花する前」蕾がほどけ始めた頃が最も香りが強くなります。この時期に収穫すると、花の色も美しく、香りも最高になります。
  • 朝早く、露が乾いた後に収穫するのが理想的です。この時、植物は最も水分を含み、香りが強くなります。

収穫方法

  •  収穫する茎を選び、花がほどけ始めた段階で茎を根本から約5cmの位置でカットします。収穫する茎の長さは、使用目的に応じて調整してください。収穫は均等に行うことでバランスよく成長させることができます。

収穫後の処理

  • 乾燥: 収穫したラベンダーは、通気性の良い場所でぶら下げて乾燥させます。束ねて吊るすか、平らな面に広げて乾かします。湿度が高い場所を避け、風通しの良い陰のある場所が理想的です。
  • 保存: 乾燥したラベンダーは、直射日光を避けた涼しい場所に保管してください。布袋や紙袋に入れると、長期間香りを保つことができます。
  • 乾燥させる際は、ラベンダーの花や茎がカビないように注意し、乾燥が不十分な状態で密封しないようにしてください。

ラベンダーオイルの抽出方法

材料

  • 乾燥したラベンダーの花
  • キャリアオイル(ひまわり油、アーモンド油、オリーブ油など)

手順

  1. ラベンダーの準備: 新鮮なラベンダーを使用する場合は、花を摘み取り、しばらく日陰で乾かして水分を減らします。
  2. 瓶に詰める: 清潔な瓶にラベンダーの花を詰め込みます。瓶の3/4程度までが目安です。
  3. オイルを注ぐ: 選んだキャリアオイルを瓶に注ぎ、ラベンダーの花が完全に沈むようにします。
  4. 密閉して浸漬: 瓶の蓋をしっかりと閉め、直射日光を避けた室温で2-6週間ほど置きます。この期間中、瓶を定期的に振って内容物を混ぜ合わせます。
  5. オイルを濾す: 浸漬期間が終わったら、網目の細かいふるいやガーゼを使ってオイルを濾します。このとき、ラベンダーの花からオイルをしっかりと絞り出します。
  6. 保存: 濾したオイルを清潔な瓶に移し替え、冷暗所で保管します。

増やし方

挿し木

  1. 挿し木の選択: 新しい成長部分の茎を選びます。茎の長さは約10cmが適切です。
  2. 準備: 下部の葉を取り除き、切り口を根発生促進剤に浸します。
  3. 植え付け: 準備した茎を湿った土に挿し、日陰で風通しの良い場所に置きます。
  4. 管理: 土が乾かないように注意しながら、根がしっかりと付くまで管理します。

株分け

  1. 株分けのタイミング: 春が最適です。
  2. 分割: 植物を掘り上げ、根を傷つけないようにしながら、手で株を2つ以上に分けます。
  3. 植え付け: 分けた株をそれぞれ新たな場所に植え付けます。

最後に

紫色の花と独特の芳香を持つハーブです。リラックス効果や不眠改善に効果的とされ、アロマセラピーに広く用いられているラベンダーについてご紹介しました。
ラベンダーは富良野市など北海道でも定番のハーブです。
庭を美しく彩り、特徴的な香りで癒しを与えてくれるラベンダーを育ててみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

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