【イタリアンパセリの育て方】北海道での栽培方法

今回はイタリアンパセリの育て方についてご紹介いたします!
香りや風味が良く、パスタやサラダに使われるイタリアンパセリを北海道で栽培する時の「育て方」「収穫方法」「病害虫対策」についてご紹介いたします。

イタリアンパセリの育て方

土づくり

イタリアンパセリは「水はけが良い土壌」を好む植物です。
北海道で栽培する場合は、水はけの悪い土壌だと根腐れの原因となり得ます。
そのため、水はけが悪い場合は水はけが良い土壌に改善することが重要です。

水はけの良い土に植えよう: 水はけの悪い土壌には、砂や有機物(腐葉土など)を混ぜ込むことで排水性を高めます。また、畝を高くすることで、余分な水分が植物の根元から自然に流れ去るようにします。

水やり

イタリアンパセリは、過湿になると根が腐れる可能性があります。しかし、乾燥は苦手なため水はけの良い土壌で乾燥時にたっぷり水やりが必要です。

水やりのタイミング: 早朝に水やりを行い、土壌を均一に湿らせます。しかし、過剰な水やりは避けてください。また、土が乾いたら全体に水をやりましょう。

除草とマルチング

除草は苗の成長を妨げないように定期的にいましょう。
マルチングは、雑草の成長を抑制し、土壌の湿度を保持するのに役立ちます。

  • 有機マルチの利用: 有機マルチを植物の周囲に敷き詰めることで、土壌の湿度を保ち、雑草の成長を抑えます。

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植え付け時期

イタリアンパセリは暑いのも寒いのも共に比較的強い植物です。
栽培の適温は15~20度です。種まきを行う場合は屋内であらかじめ苗を作ることをおすすめします。

北海道での種まき時期:4月下旬~5月上旬(霜に注意)
北海道での植付時期:5月中旬~下旬

種まきの注意点

北海道では、冬季が長く厳しいため、霜の危険が去った春に播種することが一般的です。具体的には、4月下旬から5月上旬が適切な時期です。
ポイントは「霜に当てない」です。

霜注意: 外で種まきを行う場合は霜に注意して種まきを行います。北海道では、5月中旬まで霜が降りることがあるため、慎重に時期を選ぶ必要があります。
温度条件: イタリアンパセリの種は、土壌温度が少なくとも5℃以上であることが発芽の条件です。北海道では春の温度が不安定なことがあるため、地温を確認することが重要です。
  • 深さと間隔: イタリアンパセリの種は、薄く覆土するだけで良く、種間の適切な間隔は約15cmです。

病害虫対策

 アブラムシ

  • 特徴: 小さな緑色または黒色の虫で、植物の汁を吸います。
  • 影響: 成長の遅れ、黄色い葉、全体的な弱体化。
  • 管理方法: 自然の捕食者を促進する、殺虫剤の使用、感染した部分の除去。

ハダニ

  • 特徴: 微小なダニで、葉の下側に発生しやすい。
  • 影響: 葉に小さな白い斑点、葉の変色や枯れ。
  • 管理方法: 適切な水やり、殺ダニ剤の使用、高圧水洗い。

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軟腐病

  • 特徴: 細菌性の病気で、水っぽい腐敗を引き起こします。
  • 影響: 植物の茎や葉に黒っぽい腐敗部分が見られる。
  • 管理方法: 感染した植物の除去、水はけの良い土壌、栽培場所の回転。

根腐れ

  • 特徴: 主に過剰な水やりや排水不良によって引き起こされる真菌病。
  • 影響: 茎の基部の腐敗、植物の枯れ。
  • 管理方法: 土壌の改良、適切な水やり、感染した植物の除去。

収穫方法

収穫時期

イタリアンパセリは、葉が十分に育ち、健康的な緑色をしている時に収穫するのが最適です。一般的に、播種後60日から90日で収穫可能になりますが、葉の成長具合を見て判断することが重要です。

  • 若葉の収穫: イタリアンパセリの若い葉は、風味が豊かで柔らかいため、積極的に収穫します。
  • 連続収穫: イタリアンパセリは連続して収穫することができます。葉を摘み取ることで、新しい葉の成長を促進します。

収穫方法

イタリアンパセリの収穫には、注意が必要です。適切な方法で収穫することで、植物を傷つけることなく、連続して収穫を楽しむことができます。

葉の選択: 外側の葉から収穫を始め、内側の葉が成長するのを待ちます。外側の葉は一番成熟しているため、最初に収穫します。
根元からの収穫: 葉を摘む際は、葉の根元近くから摘み取ります。これにより、植物が健康に成長し続けることができます。

収穫後の保存方法

収穫したイタリアンパセリは、新鮮なうちに使用するのが最適ですが、保存する場合は適切な方法があります。

水洗いと乾燥: 収穫した葉を優しく水洗いし、水気をしっかりと取り除きます。その後、冷蔵保存する前に十分に乾燥させます。
冷蔵保存: 湿らせたペーパータオルで包み、密閉容器やプラスチックバッグに入れて冷蔵庫で保存します。これにより、数日間は鮮度を保つことができます。

冬期の保管方法

耐寒性に優れているイタリアンパセリですが、冬の北海道で越冬させるのはリスクが高いです。
冬季は鉢に植え替えを行い屋内で育てる事が望ましいです。

冬季は屋内で育てて、雪解け後に庭におろしてあげるのがおすすめの方法です。

また、種を取り翌年に苗づくりをするのもおすすめいたします。

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